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第一章 20  ハード過ぎたチュートリアル

Penulis: KAZUDONA
last update Terakhir Diperbarui: 2025-12-16 07:15:22

 さて、約束の日になった。俺はエリック達、それと俺の師匠兼姉設定のアリアと共に、ギルドマスターの部屋でアーヤ一行と最後の打ち合わせを終え、馬車へと向かうところだ。

「カーズ、そしてアリア殿、王女とこの馬鹿共をよろしく頼むぞ」

 エリックにユズリハ、酷い言われようだな。それだけ付き合いも長いんだろうしな。

「「うっさい、ジジイ!」」

 この二人、やっぱ息ぴったりだな(笑)

「はーい、お任せあれー」

 軽いアリア、平常運転だ。冒険者登録はしてないが、俺の姉で師でもあるとのことでステファンも同行することに異議はなかった。お主の師なら問題ないじゃろ、ってことだ。エリック達が強く推薦したのもあるけどね。

「わかりました、やれることはやってきます」

 馬車で待っていたのは護衛の2人、優男のギグスに、大柄なヘラルド。騎士の鎧に身を包んでいる。

「久しぶりだな、嬢ちゃん」

「息災で何よりだ」

 説明が面倒くさいので、俺が男だと魔眼で認識を書き換えておいた。それでもギグスの嬢ちゃん呼びは変わらないのだが……。

「ちゃんと護衛の任務は果たしたみたいだな」

 俺の皮肉にも笑ってくれる、やっぱいい奴らだなこの二人。エリック達ともすぐに意気投合したようで、問題なく馬車に乗り込み、旅はスタートだ。騎士と冒険者とか、いがみ合いがありそうなテンプレ展開を予想してたが、この二人はそんな態度は取らずに楽しく対等に話している。

 アーヤの側には侍女二人が付き添っているため、俺は特に話してはいない。必要があれば通信で会話はできるしな。

 それよりもピクニック気分ではしゃぐ姉設定の女神が隣でとてもウザい。とにかく俺にベタベタしてきて、実にうるさい。食い物与えとこうかなあ。

 そのせいでアーヤからは姉とはいえ微妙なジト目で見られている。なんだか実にいたたまれない、だが見た目は双子のようなものだし、誰も疑うことはないけどさー。静かにして欲しい。

 それに結構豪華な馬車だがやっぱり揺れる、現代の車で快適な運転をしてきたせいでとてもお尻が痛い。フライで少し浮いて衝撃が来ないようにした。痔になりそうだしな。

 俺は常に周囲に探知を張り巡らせて索敵しているし、馬車にもアリアが厳重に物理・魔法結界を張ってくれた。奇襲を受けてもまず確実に跳ね返される強度だ。

 クラーチ王国に入るまで約3日、必ず奇襲があるということは、ハ
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  • OVERKILL(オーバーキル)~世界が変わろうと巻き込まれ体質は変わらない~   第一章 18  The Noves’ Creativity & Imagination

     女神刀を鞘に納める。 最早スピード勝負をするつもりはない。「あら? 一刀に戻すんですかー?」「ああ、どうせスピード負けする。だからここからは俺のオリジナルだよ」「ほほーぅ、いつの間に? じゃあじっくりと見ないとですねー」 そう言い放ち、正眼の構えをとるアリア。いや寧ろ信剣の構えだ。正眼から更に腕を高く挙げて伸ばし、刀を水平にして切っ先を相手の眉間に突き付けるように構える。無行の位とはまた異なる、相手の如何なる攻撃にも即座に対応可能な古流剣術にある防御特化の構え。相手の出方を見ながらも次の攻撃にも繋げられる、崩しにくい構えだ。 まあこういう知識は全てアリアから学んだものだが、改めて相手にするとなるほど確かに前方に掲げた剣が距離を取ってある、間合いに入り辛いし、崩しにくいな。「やりにくい構えだなー」「そりゃあちゃんと対策しないとねー」 だが防御に徹するってことは俺がやろうとしていることはまだ分からないってことだ。さて、通用するかどうか、やるだけやってやろう。「いくぞ! アストラリア流ソードスキル!」 地面を蹴る!「あら? 私の流派はそのままなんですねー」 そりゃそうだ、俺はそれ以外知らない。だが違いはここからだ!「フェンリル・ファング・フラッシュ!」 剣に魔力ではなく魔法を纏わせる! こいつが俺なりのオリジナルだ。ただの属性魔力よりも、錬成された魔法の方が方向性も威力も強い! この3日で学んだことだ。 光り輝くフェンリル・ファング! アリアは相殺せずに後ろに躱して距離を取った。初めてアリアが回避行動をとったぞ。だがまだここからだ!「まだまだあー! アクベンス・ネイル・ダーク!」 今度は相手の視界を奪う闇の魔法だ! ガキィ! ビシィ! だが今度は視界を奪ったはずのアリアに刀と左指を折り曲げた左手の人差し指と中指の間で白刃取りされ、剣を掴まれた!「これは……、心眼か!?」 眼を閉じたアリアに完全に止められた。「惜しいですねー、神眼です。心眼の上位互換ですが、相手の発動する魔法の魔力の色まで視えます。だから視界を奪うダークに対応できたんですよー」「なるほど、そいつはとんでもない上位互換だ。なら俺が剣に籠める魔法の属性まで丸わかりかよ、結構いけると思ったんだけどな」「ムフフー、そうでもないですよー。これを使

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